症例の紹介

下垂手(橈骨神経麻痺) 50歳 女性 保育士

(来院時症状)
1週間前に朝起きた時から、手首が動かなくなりだらりと下がった状態になる。病院では、安静にして経過を見ていくと言われる。

(施術開始)
親指と人差し指の感覚が鈍く、手首を動かしてもらったところ、わずかに動かすことができた。この事から、一過性の神経麻痺だと考えられる。検査では、橈骨神経にウイルス感染があり、肘関節に炎症反応と萎縮反応があった。更に、肘を曲げてもらうと曲げにくさを感じた。肘を曲げる神経、筋肉にも影響が出ているのが分かった。

施術後、肘の曲げにくさは無くなったのを実感する。

(2回目)
検査にて、腕の血液循環障害と肩のつけ根部分にある血管が圧迫されているのが分かった。施術後、橈骨神経のウイルス感染は消失。血管の圧迫が解消させる。手首の動きは変わらなかったが、指の感覚がはっきりしたのを実感する。

(3回目)
前日の夜から手首が動くようになってきている。
施術後、血液循環障害が正常になる。手首を動かした際に、可動域が増えるが、力はまだ入りにくい状態である。

(5回目)
施術後、肘の炎症反応は消失する。手首は動かせるようになっている。力も3回目の施術後と比べると入りやすくなっている。

(6回目)
現在は、手首は自由に動くようになる。力が以前のように入らないので、少し麻痺が残っている感じがある。検査では、ウイルス感染や循環障害などは無く、神経自体のキズが完全に修復しきれていないことが原因だと分かった。施術後、神経の修復に時間が必要となるが、施術を続けていくと完治するので、施術を継続する。