症例の紹介

椎間板ヘルニアを伴う腰痛  55歳 男性 工場作業員

(来院時症状)
腰椎3番と4番の間のヘルニアと診断されて5年が経過、腰の痛みから立ち座りや寝起きがきつく、最近になり足にしびれと痛みが出ている。長時間立つと、特にしびれと足のだるさが強くなり、腰に激痛が現れる。病院ではこれ以上悪化すると、手術しかないと言われた。まずは、仕事ができなくなるのが心配とのこと。

(治療開始)
初診での検査では、確かにヘルニアは有るものの、根本的な原因は、頚椎と大腸の位置異常が検査で現れる。この段階で、腰が根本的に悪いというよりも、別のところからの影響が腰に負担をかけているのが分かる。
施術後は、ベッドから起きる際の痛みは軽減した。立っている時の足の感覚は変わらなかったが、立ちやすさを実感した。頚椎の異常反応は消失した。

(2回目)
前回の施術後は、立ち座りは若干楽になっていたが、仕事をしていると徐々に立ち座りでの痛みが現れだした。大腸の位置異常に加え今回は、仕事をしていると痛みが現れる原因も検査し施術を行う。腰椎5番と胸髄に現れる。
施術後、寝起きはと立ち座りは楽になった。何度か前後運動をした後に、もう一度立ち座りをしてもらったが、楽な状態を保っていた。しかし、この原因の一つである腰椎5番には、微細なキズがありこれが現れると、痛みが出るので定期的にギズを調べる必要あり。

(3〜6回目)
大腸の位置異常は根深いものがあり、位置が正常にならない原因を検査した。横行結腸、S状結腸の血行不良に加え、萎縮反応があった。この状態だと、大腸の動きが限られたものとなり、大腸の位置を変えることで動ける内臓環境にしていたことが予測されるため、連続して施術を行い位置異常を正した。施術後は、なんとなくだが足の感覚が戻ってきた感じを実感する。

(7回目)
前回の施術後は、帰宅してから、足のしびれがほぼ無くなっていることに気づいたの事。長年の感覚マヒから「本当の感覚」が分からなくなっている状態だが、この感覚も正常に戻さなければ、また体を限界以上に使いすぎて悪化させる可能性が高い。現在は痛み、動き、しびれ共に楽にはなっているが、異常反応が残っているところが存在するので、より改善を図る為に施術を行う。